フリーランスや個人事業主として仕事を始めたばかりの方にとって、請求書の作成は避けて通れない重要な業務です。しかし、専用の請求書ソフトは高額で、初期投資を抑えたいと考える方も多いでしょう。そんな時に便利なのが、100均で手に入る請求書テンプレートです。
私自身、フリーランスとして活動を始めた当初は、100均の請求書を活用していました。本記事では、その実体験を基に、100均請求書の選び方、使い方、そしてメリット・デメリットまで詳しく解説します。
100均で購入できる請求書の種類

ダイソーの請求書
ダイソーでは、複写式の請求書が主に販売されています。A5サイズやB5サイズが一般的で、2枚複写または3枚複写のタイプがあります。価格は110円(税込)で、通常10〜20枚程度入っています。
私が最初に購入したのもダイソーの複写式請求書でした。シンプルなデザインで、必要最低限の項目が印刷されており、初心者でも記入しやすい構成になっています。
セリアの請求書
セリアでも同様に複写式の請求書が販売されています。ダイソーと比較すると、やや洗練されたデザインのものが多い印象です。また、封筒付きのセットもあり、郵送での請求に便利です。
キャンドゥの請求書
キャンドゥでは、請求書に加えて納品書や領収書とセットになった商品も見かけます。一度に複数の書類を揃えたい方には特におすすめです。
100均請求書の基本的な使い方
記入すべき必須項目
請求書には法的に記載が義務付けられている項目があります。100均の請求書にも、これらの項目を記入する欄が用意されています。
- 発行日:請求書を作成した日付
- 宛先:取引先の会社名・担当者名
- 発行者情報:自分の氏名または屋号、住所、連絡先
- 請求内容:商品名やサービス内容
- 金額:単価、数量、小計、消費税、合計金額
- 支払期限:いつまでに支払ってもらうか
- 振込先情報:銀行名、支店名、口座番号、口座名義
私の経験では、特に振込先情報の記入漏れが多いので注意が必要です。
複写式請求書の活用方法
複写式請求書の最大のメリットは、書いた内容が自動的に複写されることです。1枚目を取引先に渡し、2枚目を自分の控えとして保管できます。
使用する際のコツは、下敷きを挟んで筆圧を適度に加えることです。ボールペンの種類によっては複写されにくいこともあるため、油性ボールペンを使用することをおすすめします。
100均請求書を使った私の実体験

起業初期の頃
私がフリーランスのライターとして独立した当初、月に発行する請求書は2〜3枚程度でした。高額な請求書ソフトを導入するほどでもなく、まずは100均の請求書から始めることにしました。
最初に購入したダイソーの複写式請求書は、B5サイズで15枚入りのものでした。手書きで丁寧に記入し、取引先に郵送していました。取引先からも特に問題なく受け取ってもらえ、支払いもスムーズに行われました。
取引が増えてきた頃
徐々に取引先が増え、月に10枚以上の請求書を発行するようになると、手書きの限界を感じ始めました。特に、同じ取引先への定期的な請求では、毎回同じ情報を手書きするのが非効率に感じられました。
この時期、私は100均の請求書をベースにしながらも、Excelで請求書テンプレートを自作し、印刷して使うようになりました。100均の請求書は、レイアウトの参考として非常に役立ちました。
100均請求書のメリット
1. 低コストで始められる
最大のメリットは、わずか110円から請求業務を始められることです。起業初期の資金が限られている時期には、この低コストは大きな魅力です。
2. すぐに入手できる
近所の100均で即座に購入できるため、急に請求書が必要になった場合でも対応できます。オンラインで注文する場合のような待ち時間がありません。
3. シンプルで使いやすい
必要最低限の項目が印刷されているため、何を書けば良いか迷うことがありません。請求書作成が初めての方でも安心して使えます。
4. 控えが自動的に残る
複写式なら、記入と同時に控えが作成されるため、コピーの手間が省けます。
100均請求書のデメリットと対策
1. デザイン性が低い
100均の請求書は機能性重視のため、デザイン性は高くありません。企業イメージを重視する場合は物足りないかもしれません。
対策:自社のロゴシールを作成して貼付したり、カラーペンで工夫したりすることで、ある程度の差別化は可能です。
2. 手書きの手間
取引量が増えると、手書きは時間がかかります。また、字が汚いと印象が悪くなる可能性もあります。
対策:請求書の枚数が月10枚を超えたら、Excelやクラウド請求書サービスへの移行を検討しましょう。
3. 保管スペースが必要
紙の請求書は、保管スペースを取ります。法的には7年間の保管義務があります。
対策:控えをスキャンしてデジタル化することで、物理的な保管スペースを削減できます。
4. 計算ミスのリスク
手書きで金額を計算する際、ミスが発生する可能性があります。
対策:電卓で二重にチェックする習慣をつけましょう。または、Excelで金額を計算してから転記する方法もあります。
100均請求書から次のステップへ
いつ卒業すべきか
私の経験では、以下のような状況になったら、100均請求書からの卒業を考えるタイミングです:
- 月間の請求書発行枚数が10枚を超える
- 同じ取引先への定期的な請求が増える
- 請求書作成に1時間以上かかるようになる
- 取引先から電子請求書を求められる
おすすめの次のステップ
- Excelテンプレート:無料で使え、計算も自動化できます
- 無料クラウドサービス:Misocaやfreeeなど、無料プランがあるサービスも多数
- 有料請求書ソフト:本格的に事業を拡大する場合は、機能が充実した有料サービスの導入を検討
100均請求書使用時の注意点
インボイス制度への対応
2023年10月からインボイス制度が開始されました。適格請求書発行事業者として登録している場合は、登録番号の記載が必要です。100均の請求書には登録番号欄がない場合があるため、手書きで追加する必要があります。
電子帳簿保存法への対応
電子帳簿保存法により、請求書の保存方法にも規定があります。紙の請求書を使用する場合は、適切に保管する必要があります。
印鑑の必要性
請求書への押印は法的義務ではありませんが、取引先によっては慣習として求められる場合があります。事前に確認しておくと良いでしょう。
まとめ
100均の請求書は、個人事業主やフリーランスとして活動を始めたばかりの方にとって、非常に便利なツールです。低コストで入手でき、必要最低限の機能を備えているため、請求書作成の第一歩として最適です。
私自身、100均の請求書から始めて、徐々にデジタルツールへ移行していきました。この経験は無駄ではなく、請求書の基本構造を理解する良い機会となりました。
ただし、事業が拡大し、請求書の発行枚数が増えてきたら、効率化のためにデジタルツールへの移行を検討することをおすすめします。100均請求書は、あくまでも起業初期の一時的なソリューションと考え、事業の成長に合わせて適切なツールを選択していくことが大切です。
最初の一歩を踏み出すハードルを下げてくれる100均請求書。ぜひ活用して、スムーズなビジネスのスタートを切ってください。

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